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アパレル、工場の生産管理システムを開発

アパレル工業新聞-2012年7月1日 掲載

アパレル、工場の生産管理システムを開発
 ユカアンドアルファは、アパレル業界向けにクラウドサービスによる生産管理システムを開発中だ。
アパレルと縫製工場が仕様書や進捗管理などの情報共有を進め、工場の生産性を高めるのが目的。
全日本婦人子供服工業組合連合会(全婦連)が平成二十三年度厚生労働省の助成事業として取り組んだもので、システム開発を担当したユカアンドアルファが普及する。
 このシステムは、アパレルと工場間でやり取りする①受発注、生産指図、縫製仕様書②デザイン画像③付属、原材料などの発注④パターン技術、縫製技術の映像⑤生産進捗、出荷情報―などをクラウドで共有、利用する。生産現場では、“ガントチャート”と呼ばれる生産スケジュール表を用いるが、縫製工場では手書きしたり白板ボードを使っている。今回のシステムはガントチャートを表示し、画面上で進捗状況をリアルタイムに把握できるようにした。
 また、工場では縫製仕様書を管理者や各部署にコピーして配布している。一品番で約十枚の縫製仕様書にのぼるケースもあると言われ、変更のたびにコピーを取り直す手間や費用がかさんでいた。このシステムを導入し、工場の各部署やラインなどにiPadを設置すると、現場では画面を通して仕様書をチェックでき、ペーパーレスが実現できる。パターンや縫製の技術を動画で確認することができるのも特徴。絵や写真に比べ、映像を利用することで理想的、標準的な作業方法や動作の指導がしやすく、アパレルとの間の仕様検討時にも役立つ。デジタルデータで残すことにより、技術蓄積や継承に結びつく。
 価格は月額一万円程度を予定し、九月から本格販売する。今回の生産管理システムをクラウド型で開発した狙いについて同社の林田勲会長は、「日本の工場が生き残るにはアパレルとSCM(サプライチェーンマネジメント)を構築していく必要がある。そこで威力を発揮するのがウェブのシステムであり、それをクラウド型で提供する」とし、「新しいアプリケーションはクラウド化することによりパッケージに比べてコスト的な優位性があり普及しやすい。ユーザーにとっても買い取りではないため、導入リスクが少ないし、導入環境も通常のパフォーマンスのパソコンがあればよく、設備投資がそれほど掛からない。ユーザー、ベンダーお互いにメリットをシェアできる」と語る。

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