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2016.09.12

パターン台をデジタル化

アパレル工業新聞 – 2016年9月1日 掲載

パターン台をデジタル化
ユカアンドアルファの「アルファミュー・タッチ」タッチタブレット使って

 ユカアンドアルファは、アパレルCADとパターン台を融合した「アルファミュー・タッチ」を開発した。タッチタブレットを採用したもので、スマートフォンのように手でパターンを拡大・縮小し、回転、切り取りなどの操作が実寸大感覚で可能な”デジタルパターン台”として提案する。今月二十九日、東京で開く体験会を機に販売を開始する。
今月29日、東京で体験会
 アルファミュー・タッチは、ワコム製二十七インチのタッチタブレットを使い、画面が強化プラスチックのため、パターン台同様に文鎮などの道具も置ける。画面上にシーチングや紙のパターンを文鎮で止め、カーブルーラーや定規などを使用してスタイラスペンでなぞって線を描いて入力できる。パターンの内部線もトレースが可能。画面のパターンを直接手で触って、パターン同士の合わせ回転などの作業が自由にできる。保利淳社長は「マウスとキーボードはほとんど使わず、手作業感覚でパターンメーキングできるようにしている」という。
 タブレット上に作業するパターンパーツをすべて表示する「ナビゲーター」があり、パーツを取り出し拡大・縮小して操作。ON/OFFボタンで作業中に突然縮尺が変わることを防ぐ機能も備えた。パターン台と同じようにピン止め機能を使ってパーツを固定することも可能。微妙なパターン合わせは手作業では面倒だが、デジタルだから正確に合わせられる。
 従来のCADではアームホールや襟などは紙パターンをプロッターで出力、確認していた。しかし実寸大感覚でパターンメーキングができるため、デジタルと紙パターンのアナログとの行き来が軽減、パターン作業の時間短縮につながる。スタイラスペンで紙パターンやシーチングをなぞって入力することで、「デジタイザーの代わりにもなる」。
 デジタルパターン台は「パターンメーキングを手作業でしたい、マウスで線を描くのが難しいというパタンナーが、実寸大で手で引くのと同じ感覚の操作を提供する」のが開発の狙い。
今年四月のJIAM2016(国際アパレル機器&繊維産業見本市)で発表、商品化を進めてきた。アームホールや襟のパターン作業であれば二十七インチ画面で十分という。パーツが小さい帽子や下着、バッグなどにも提案していく。
 スマートフォンの普及でタッチパネル操作に慣れた人が増えており、同社は「国内で浸透した後は欧米にも販売したい」としている。価格はパターンメーキングソフトとタッチタブレット、スタイラスペンのセットで百五十万円。既存のCADユーザーはバージョンアップで対応する。
 今月二十九日開催のアルファミュー・タッチ体験会は、十時三十分、十三時三十分、十六時の三回で、一回約一時間から一時間半。会場は新宿区西新宿のワコム東京支社。
ユカアンドアルファのホームページから申し込む(http://yuka-alpha.com/)。

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