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【プレス】『縫製加工賃交渉支援クラウドサービス』

アパレル工業新聞 – 2018年5月1日 掲載

『縫製加工賃交渉支援クラウドサービス』
 「標準」「サンプル」で構成
 5月14日から運用を開始

日本アパレルソーイング工業組合連合会(アパレル工連、岩崎靖璋会長)は、五月十四日から加工賃適正化に向け「縫製加工賃交渉支援クラウドサービス」の運用をスタートする。ACCT(アパレルコストカリキュレーションテクノロジー)システムを開発、クラウドで提供するもので、縫製企業がアパレルなどから発注を受ける時点で、目安となる縫製加工賃を算出できる。
 縫製加工賃は、慣習的に製造原価を無視した小売価格からの逆算比率または指し値で決められることが多い。今回のサービスは単純に加工賃値上げを要求するのではなく、工場側から標準的価格を提示し、適正な価格交渉に道を開くのが狙い。厚生労働省の「平成二十九年度最低賃金引き上げ支援対策」助成金を受け、昨年八月から開発に取り組んできた。ユカアンドアルファがシステム開発を担当した。
 ACCTは。①標準見積システム②サンプル作成積算システム――――で構成。標準見積システムは取引先から引き合いを受けた時点で基本的コストの提示を簡単に即答するのが目的。サンプル作成積算システムは現物サンプル作成の各工程分析と実行時間を入力し、最終見積を作成できる。
 現時点でブラウス、ブルゾン、コート、ジャケット、ワンピース、パンツ、スカート、ベストで構成し、各アイテムごとにアパレル工連が作成したデータベースを持つ。標準見積システムはアイテムを選択し、絵型や見本を見ながら仕様、ディテールなどをメニュー選択すると工程時間を自動集計。素材の難易度、裁断、ロット、工程、余裕率の係数を加味して生産時間を割り出し、ユーザー時間単価を掛けて一着あたりの見積もり単価を算出する。外注費や運賃などの付帯費用も加えることが可能。サンプル作成積算システムで作成したデータは標準見積システムに移行し、標準見積もりの精度が上がる。似たようなデザインは一部修正するだけで見積もり作成ができる。

ACCTには8アイテムのデータベースを装備
  ※ACCTには8アイテムのデータベースを装備

ACCTはクラウドで提供し、パソコン、タブレット、スマートフォンなどからアクセスでき使用場所を選ばない。工場レベルや素材難易度などは係数を取り入れ、実際に使える現実的なシステムを目指した。アパレル工連では「これまで発注側も受注側も同じ物差しがなかった。このシステムを使えばお互いに納得が出来る加工賃設定が可能になる」と語る。アパレルも関心を示しているという。
 一アカウントの利用料金は初回登録料が一律一万円、アパレル工連傘下企業は一ヶ月二千円、一般・賛助会員は三千円。申し込みはアパレル工連またはユカアンドアルファのホームページからACCTのコーナーにアクセスする。

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