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2018.08.28

ACCT-システム 普及へ注目高まる

近代縫製新聞 – 2018年8月5日 掲載
適正な工賃把握   受・発注で広く活用を

 「共存共栄の健全なサプライチェーンを構築することが、日本のアパレル・ファッション産業の活性化・発展につながる。そのためにも、商慣行の問題として、発注工賃の適正化が必要とされ、業界が一丸となり適正取引化への改善を図ることが急務である。そのためにも、まず適正な工賃を把握することが重要である–。

 日本アパレルソーイング工業組合連合会(アパ工連)が開発し、5月14日よりシステム運営をスタートした「縫製工賃交渉支援クラウドサービス」(ACCT-システム)。縫製工場はもとより、アパレル企業等の関係各方面での活用の輪が広がり始めている。
 この中、7月には岐阜県既製服縫製工業組合、東京婦人子供服縫製工業組合・東京洋装協同組合、大阪服装縫製工業組合の3地域4団体が、「ACCT-システム」の説明会を開催。
 ACCT-システムは、クラウドサービスにて運営を行い、タブレット・スマートフォンでも場所を選ばず手軽で簡単に見積を作成することができる。
 同システムソフトは、合理的根拠のもとで簡単に即答できる「標準見積作成システム」と、製品ごとの工程数、工程時間を実測・分析し、生産性を向上させる「サンプル作成見積システム」で構成されており、第一弾としてレディースバージョンのサービスから開始。
 「標準見積」では、取引先から企画段階で引き合い・コストの問い合わせを受けた時点で、基本的コストの提示を簡単に即答できるようにすることが目的のシステム。同連合会で定義された基本アイテム、仕様を選択し実証された工程時間の集計が自動計算される。素材・裁断・ロット等、様々な条件に合わせ各種係数を選択・入力することによって、ユーザーごとの適切な見積書・工程一覧表を作成することができる。
 「サンプル見積」は、現物サンプル作成の各工程分析・コスト判断・見積作成や生産工程編成につなげることを目的としている。標準工程の一覧から自社の基準に合わせて項目を追加・削除などの修正を行い、新たにサンプル作成時の見積書工程一覧を作成することができる。
 同システムが受注・発注側相互に普及することにより、加工賃決定の曖昧さの改善につながり、アパレル企業と縫製工場が真に「共存共栄」を図る上でのコミュニケーションツールになるものと期待が寄せられている。価格は初回登録料1万円と使用料(1カウント)として組合員2万4千円/年、賛助会員3万6千円/年。

問い合わせ先=同連合会  TEL:03-3624-4891  アパ工連ホームページ

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