プレス
2025.06.24
「カットプラン」を発売:アパレル工業新聞掲載
「カットプラン」を発売 多彩な裁断方法に対応
ユカアンドアルファ は、延反・裁断計画を自動で立案するシミュレーションソフト「myuカットプラン」をリリースした。ユカのCADだけでなく他のCADでも繋げる単体版を出した。オーダー数・生地幅・延反長・生地の重ね枚数などの条件に基づき、最適な延反・サイズ取りプランを提案し、多彩な裁断方法に対応する。
裁断の現場では、延反台の長さなどを踏まえて、どのサイズからやれば効率的に裁断回数が少なく済むかの複雑な計算を経験値で行っている工場が多い。
しかし、裁断現場では、
①技術を持ったベテランが引退し現場から技術が失われつつある(人材の高齢化)
②一部の作業が特定の人にしかできず生産が止まりやすい(属人的な技術依存)
③熟練者の技術がうまく伝えられず教えるのが難しい(技術継承の難しさ)
―といった課題がある。
myuカットプランは、延反裁断計画の自動化を提案。マーキングからは自動化できているので、その手前を自動化する。これにより、脱技能化、生産性向上、原材料コスト削減が図れる。
システムの流れとしては、myuカットプランで、裁断回数が少なくなるための最適な人数取り、サイズ組み合わせを決定し、CADによる自動マーキング。ユカのCADの場合はそのまま、他社のCADであれば算結果を入力して、そのあとは通常のオペレーション通りになる。入力は手入力か、エクセルデータなどで読み込む。
主な機能は、
①オーダー数・生地条件の入力による裁断回数、サイズ取り組み合わせを自動計算
②各種裁断方法に合わせシミュレーションタイプ(色柄ごとやサイズ別・異相延反など全部で八種類)
③効率よい反物の取り振り分け(反割機能)。
いろいろな裁断方法に対応できる。色柄ごとに分けて裁断したい場合に、一色をサイズ混在でパターン取りしたり、サイズサンプルを作りたい時にサイズごとまとめてパターン配置することもできる。色柄を分けずに一緒に裁断する場合は、一層目は白、二、三層目は赤、四、五層目は緑と配置する。
ロス着数設定、マニュアル修正、反取り計算や、延反長さに差をつけてオーダー数が多いものは厚く、少ないものは薄く積むといった異層延反などの裁断条件にも対応。
導入企業では、従来はエクセルで裁断指示書をシミュレーションしながら作成し、毎日技能実習生に指示していたが、導入後は指示出しが不要になり、作業時間の削減と脱技能化を達成した。また、生地は自社仕入れの製品売りの業態なので、「myuカットプラン」、「AutoNest」、「自動裁断機」の相乗効果で約五~六%(推定値)の原材料仕入れコストの削減を達成した。
販売価格は、ユカのCADとのセットが百五十万円(税別)、myuカットプランソフト単体は五十万円(税別)。