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2025.07.15
ユカアンドアルファ 延反・裁断自動シミュレーションや多機能生成AIを訴求 裁断効率向上、原材料コスト削減:繊研新聞掲載
ユカアンドアルファは、延反・裁断計画を自動で立案する裁断業務専用のシミュレーションソフト「ミューカットプラン」と、AI(人工知能)を活用して画像からのパターン生成やポーズ生成を行う「CLO2025.0」の提案に注力する。
ミューカットプランは、オーダー数や生地幅、延反長、生地の重ね枚数などの条件を基に、最適なサイズ組み合わせや、人数取りの組み合わせ、裁断回数を自動計算する。自動マーキングソフト「オートネスト」との連携で高収率マーキングも実現。川上製作所の自動延反機「NK2000」とのデータ連携も可能だ。また、反割計算機能を使い、反物の長さやサイズ展開、オーダー数から「どの反物を使えば、無駄が出ないか」を自動で算出できる。
同社は「裁断効率が大幅に向上し、作業時間を短縮でき、原材料コスト削減にもつながる。指示書作成などの手作業を省力化して、誰でも扱える仕組みで技術継承も支援する」と強調する。ミューカットプランの導入価格はシステム単体で50万円、同社のアパレルCAD(コンピューターによる設計)「アルファミュー」とミューカットプランのセットで150万円。
CLO2025.0は、キーフレームアニメーション機能やパターン生成、AIポーズ生成を搭載。アパレルデザイン作成から動画作成までを「高水準でCLOのみで作業を完結できる」としている。キーフレームアニメーションは、動画の動きをソフトウェアが自動的に補完し、滑らかな動きを生成する。パターン生成は、最小限の数値入力のみで、実際のデータに基づいた正確でリアルなパラメトリックパターンを生成し編集できる。画像データのみで、パターンを自動生成することも可能だ。AIポーズ生成は、ポーズのキーワードを入力、または参考画像をアップロードするだけで、希望のアバターポーズを簡単に生成できる。
ユカアンドアルファは国内各地で「製品ソリューション個展2025」を開き、ミューカットプランや、CLO2025.0などを提案する。7月15日に名古屋(会場=スペース七番・2+3スペース)、7月16日に岐阜(OKBふるさと会館)、7月24日に大阪(大阪国際ビル)、7月25日に児島(倉敷ファッションセンター)で開く。