お知らせ
2025.11.27
ユカアンドアルファ 工程分析表作成システム「タスクフィット」を本格販売 アパレル生産の最適化や作業標準:繊研新聞掲載
ユカアンドアルファは、アパレル生産の工程分析表作成ウェブシステム「タスクフィット」の販売を本格的に開始した。同システムを通じて、生産ラインの最適化や作業の標準化、加工賃や原価の把握、製品の品質安定化に貢献する。
タスクフィットは①デジタル化による工程表作成時間の短縮②ウェブシステムの活用で工場内外でのデータ共有・管理の円滑化③データの再利用が容易で、類似アイテム対応の効率化④工程表の可視化で生産計画や人員配置の円滑化⑤作業を標準化して業務の属人化の防止-などを図る。
利用料はサブスクリプション(定額課金)で1スペース・月額税込み1万1000円。アカウントはオーナー(管理者)1人とは別に、自社や他社に限らず共有メンバー(編集者)5人まで招待アカウントの割り当てが可能。閲覧のみの参照者なども共有できる。
タスクフィットの第1バージョンでは、工程分析表をウェブ上で直感的に作成・編集することで「属人化しがちな工程分析のノウハウをデータとして蓄積できる」。工程マスター登録やドラッグ・アンド・ドロップ操作によって「誰でも一定水準の工程表が作成可能になる」とする。工程表は、「エクセル」に出力可能。既存の管理システムとも連携が容易だ。
開発中の第2バージョンでは、縫製ラインの「工程配分シミュレーション」機能が加わる予定。「縫製工員ごとにどれだけの工程や、作業時間を抱えている」など細部が可視化され、負担の偏りを解消できる。「ラインの効率化だけでなく、工員一人ひとりの作業改善にも寄与する」。
年内にも縫製加工賃交渉支援サービス「ACCTシステム」(ACCT)との連携も実現する見込み。ACCTで工程を選択し、見積書を作成して、そのままタスクフィットに取り込み、工程分析表に展開できる仕組みを開発中。「見積もり作成から工程分析、ラインシミュレーションの一連の流れをシームレスにつなげることができる」としている。
同社は「縫製工場の基盤ともいえる『工程分析』の属人化は深刻であり技術継承の妨げとなっている」とみる。
今後、製品企画から受注、生産までを一貫で支えるサブスクリプションシステム「フィットシリーズ」を拡張する。

