新着情報
  1. TOP
  2. 新着情報
  3. 工程分析表の作成をデジタル化:アパレル工業新聞掲載

プレス

2025.12.17

工程分析表の作成をデジタル化:アパレル工業新聞掲載


「TASK FiT」工程分析表作成Webシステムの概念図

工程分析表作成Webシステムの概念図

 

アパレル工業新聞 – 2025年12月1日 掲載
属人化作業から脱却 - データを蓄積し共有化へ

ユカアンドアルファは、多くの縫製工場が手書きに頼っている工程分析表作成をデジタル化する工程分析表作成システム「TASK FiT (タスクフィット)」の本格販売を開始した。熟練者の経験や勘に依存し、ノウハウが組織全体で共有できない課題の解決策になる。タスクフィット上で工程分析を行い、その工程を各縫製オペレーターに分配する機能を来年一月に実装する予定である。

工程分析は、製品を完成させるまでの作業を細分化し、「誰が、どの工程を、どれくらいの時間で行うのか」を明確にする作業。これにより、ラインの最適化、作業の標準化、加工賃や原価の把握、品質の安定化などが実現できる。しかし、 現場の実情は、今なお手書きによる工程表作成を行い、熟練者の経験や勘が物を言っている。しかも熟練技術者の高齢化、 人材不足が大きな課題になっている。市場環境も小ロット・短サイクル化が進み、従来のやり方では生産性と品質を維持することが難しくなっている。このため工場生産の基盤と言える工程分析の属人化は深刻、かつ技術継承の妨げとなっている。

こうした現状を打破するねらいで開発したタスクフィット。第一バージョンでは、工程分析表を WEB上で直感的に作成 ・編集できるようにし、 属人化しがちなノウハウをデータとして蓄積可能にした。工程マスター登録やドラッグ&ドロップ操作によって、誰でも一定水準の工程分析表を作成できる。さらに工程分析表はエクセルに出力でき、既存の管理システムとも連携が容易。

利用料は1スペース=月額1万1千円(税込み)。1スペースにつきオーナー1人とは別に共有メンバー5人まで招待可能。

近く発表する次のバージョンでは、工程分配機能を搭載。工程分析した工程を各オペレーターに分配する縫製担当者の工程シミュレーションも出来るようになる。現在、一人の作業者が複数工程を持ち、グループ生産、 少人数ラインの生産が多く、各人の工程持ち分の配分にグループリーダーが常に頭を悩ませている。作業者の急な休みなどによるライン人数の変動、デザイン変更、工程が変わった際などもフレキシブルに対応出来る。

各ピッチタイムが工程に登録されていれば、各作業者マスターを登録し、ドラッグ&ドロップで、誰にでも使いやすいオペレーション仕様にし、作業者毎の持ち工程時間がわかるようになる。これにより、負荷の偏りを解消。ラインの効率化だけで無く、オペレーター一人ひとりの作業環境改善につなげる。

また、日本アパレルソーイング工業組合(アパ工連)の見積書作成システム「ACCTシステム」とも連携する。ACCTで工程を選択し見積書を作成。そのデータをそのままタスクフィットに取り込み、工程分析表に展開できる仕組みを開発中だ。これにより、見積作成→工程分析→ラインシミュレーションという一連の流れをシームレスにつなげることが可能になる。

ユカアンドアルファでは今後、企画から受注、 生産までを一気通貫で支える「FiTシリーズ」を充実。「縫製工場の現場課題に寄り添いながら、日本の縫製産業の持続的な発展を後押ししていく」としている。

 

ご質問・ご相談は
お気軽にお問い合せください

資料請求や製品デモ、
お見積りなどご導入に関するご相談

製品の使い方・トラブルに関するご相談