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2015.01.21

中規模工場向けCADが好調

繊研新聞-2015年1月19日 掲載

中規模工場向けCADが好調

ユカアンドアルファは、国内縫製工場向けにCADとインクジェットマーカープリンターを組み合わせた「ファクトリープラン」がよく売れている。「これまで投資をためらっていた工場が、国産回帰の流れを受けて導入を決めている」とみている。導入した工場は、効率と品質を高め付加価値が高い商品作りを目指しているという。
 14年は、13年度補正予算による「ものづくり補助金」の後押しもあって、ファクトリープランが順調に動いた。12月だけでも十数件の工場からの引き合いがあったという。ファクトリープランの対象は、30~50人規模の工場。国内では中間的な規模でありボリュームもある。「ここが生き残るかどうかが、日本のアパレルファッション産業の将来を決める」という。これらのうち事業継続の戦略を描こうとしているところが、ファクトリープランを導入している。
 工場が生き残るためには、自社の技術を生かしてアパレル企画に参画していくことが欠かせない。これを支援するのがCADであり企画支援ソリューションだという。あるユーザー工場では、クライアントのパターンを自社のCADでかなり修正しているという。これによって、品質を維持し高めている。CADは品質の維持・工場のツールでもある。
 ファクトリープランを導入する企業はまず効率、次いで品質追求という2段階のIT活用を考えているところが多い。CADの活用で短納期に対応し、裁断効率を向上し、品質を高めて高付加価値商品をつくる構想だ。ただし、これらを前提として「下請けではないサプライチェーンをどう作るかが大切」になる。都内の数少ない縫製工場の一つは大手百貨店と組み自社ブランドを販売しているが、すぐにできることではない。例えば、中橋メリヤスは余り生地を使ったスリッパの自社ブランドをネット販売し、今はリアルの小売りチャネルもできた。新潟のある工場はファクトリープランとともに、3Dシミュレーションも導入し、販売のためのツールとして活用しようとしている。
 そして将来に向けて不可欠なことは「高い給料を払える仕組みを作り、人材を確保する」ことだ。

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