プレス
2016.04.14
企画・生産・販売でデータ活用提案
繊研新聞 – 2016年3月22日 掲載
企画・生産・販売でデータ活用提案
ユカアンドアルファは、ウェブや3Dのツールが揃ってきたことを踏まえ、企画・生産・販売のサプライチェーン上でのデータ連携・活用の提案を強める。
同社はこの間、アパレルCAD「アルファミュー」で作成した平面びパターンデータを活用する3Dツールを次々発表してきた。3Dシミュレーションシステム「モデリスト」やオンラインでの企画やマーケティング、ECに利用できる「ウェブテックス3D」などが、その活用範囲を広げている。ユーザーの中には百貨店店頭で消費者向けに利用する準備を進めている企業もある。企画段階でのCAD利用にとどまらないサプライチェーン全体への提案をJIAMで見ることができる。
モデリストはバージョンアップし、グレーディング情報を入れれば、各サイズに縫合情報が付きグレーディングが簡単にできるようになった。サイズ展開が多い学生服や子供服、フォーマルなどに適している。名称も「CLOエンタープライズ」に変更する。
CAD側でも、キイヤのリアルボディーの3Dデータを使ったバーチャルボディーを備える。最終チェックにリアルボディーが
必要なら、そのデータを手間をかけずに作ることができる。パターンメーキングの定番作業をッ分析・編集し自動化する作業も進めている。
ワコムのタッチパネルを使ったCAD「アルファミュー・タッチ」も初披露。手作業に近い感覚で作業できる。原寸でのチェック作業をデジタル化しパターン作成を効率化する提案でもある。
生産段階でスケジュール管理が簡単に出来るウェブベースの「進捗管理WEB」も発表する。現場でタブレット端末でも簡単に入力しラインのスケジュールをシミュレーションできる。小ロット・短サイクルの生産計画をフレキシブルに変更することを可能にする。
企画・生産・販売各段階のツールが揃いデータ連携・活用が可能になった