プレス
2017.06.15
パターン作成自動化(最近の機器・システム)
アパレル工業新聞 – 2017年6月1日 掲載
パターン作成自動化
ユカアンドアルファは、パターン作成の作業を登録し、再実行・再編集が可能な新機能「パターンレコーダー」を開発、同社のアパレルCAD「アルファミュー」に搭載した。東北アパレル産業機器展で発表、七月からリリースする。
パターンレコーダーは、アルファミューでパターン作成時に「録画」ボタンを押すだけで。誰でも作業ファイルに登録。このファイルを呼び出すと、再実行が可能で、デザインが変わると編集も出来る。
工場のCADオペレーターは、取引先から受け取ったパターンから工業パターンを作成するが、毎回同じ作業をしている。しかも、時間が掛かる。例えばジャケットの裏地パターンを作成するのに三十分から一時間掛かっている。それを一度パターンレコーダーで録画すると、次回からはわずか十秒で済むという。新機能はCADのマクロ機能を使いやすくしたもので、パターン作業の時間短縮、効率アップにつながる。人手不足や技術継承が課題の縫製工場にとって標準化、自動化が可能になるという。
同社では工場向けにインクジェットマーカープロッターセットの「ミューファクトリープラン」を販売しているが、CADに新機能を追加して拡販を狙う。
一方、工場向けに受注管理から販売管理まで行うウェブ版「ソーイングファクトリー」の提案を始めた。顧客を登録し、日々の素材や副資材の入荷から工場内の進捗管理、品番投入シミュレーションなどを一元管理する。また出荷情報などと市販の経理ソフトを連動、納品書、請求書などの発行までつなげることが可能。すでにソリマチの「販売王」では連携実績があるという。価格は百五十万円で、経済産業省の「IT導入補助金」対象ソフトにもなっている。
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