プレス
2017.09.13
パターン作成効率化
アパレル工業新聞 – 2017年9月1日 掲載
パターン作成効率化
ユカアンドアルファは、パターン作成の作業を登録し、再実行・再編集が可能な機能「パターンレコーダー」を開発した。アパレルCAD「アルファミュー」に搭載し、すでに工場に導入を開始している。
パターンレコーダーはCADのマクロ機能を使いやすくしたもの。アルファミューによるパターン作成時に「録画」ボタンを押すだけで、誰でも作業をファイルに登録。このファイルを呼び出すと再実行が可能で、デザインが変わると編集もできる。工場のCADオペレーターは、取引先から受け取ったパターンで工業パターンを作成するが、毎回同じ作業で時間も掛かる。例えばジャケットの裏地パターン作成は三十分~一時間掛かる。それを一度パターンレコーダーで録画すると、次回からわずか十秒で済む。
またアルファミューは「全サイズ展開」の機能を持っている。この機能はマスターパターンを修正するだけで全サイズが修正できるため、再グレーディングの必要がない。パターンレコーダーと組み合わせれば、パターン作業の時間短縮、効率アップにつながる。人手不足や技術継承が課題の縫製工場にとって自動化が可能になり、”救世主”になるという。
一方、3D着装シミュレーション「エンタープライズ」でははがし機能を追加した。3Dから必要なパーツをはがして二次元で展開、再着装して3Dを見ながら二次元データを修正可能。スポーツメーカーのほかカーシート、イスなどの業種にも提案する。